ままここっと
Vol.5
将来を考えて平屋という選択
- ワンフロアにすべてが揃った快適生活
- 私は今まで3度、マイホームを建てました。20代のときにつくった最初の家は平屋で、2度目の家は二階建て。そして3度目50代で建てた家は、最初と同じ平屋です。平屋も二階建ても経験し、やっぱり平屋は住みやすいと実感しました。特に、妻からは「絶対に平屋がいい。家事が断然、楽だから」と強く言われました。
今、若い人の間でも平屋人気が高まっています。2階への移動がなく、ワンフロアで暮らせるのが平屋の良いところ。子どもが幼いうちは、家のどこに居ても子どもの姿や気配を感じることができますし、年を経て、足腰が不安になってからはなおのこと。重い荷物を持って階段を上り下りするのは、体に負担がかかります。ワンフロアにすべてが揃った生活が楽なのです。
でも、「平屋を建てるには広い敷地が必要なのでは?」「建築費が高いのでは?」「2階がないと狭いのでは?」、そんな心配を持っている人も多いようです。 - 小さくつくって広く住む
- そこで、コンクスハウジングでは30歳前後の夫婦と子ども2人というファミリーを想定し、平屋のモデルハウスをつくりました。内容は60坪の土地に、29坪の平屋と車3台分の駐車スペース。ちょっとした植栽空間もあります。平屋だからと言って広大な土地は不要で、55~60坪あれば十分なのです。
気になる費用ですが、約35坪の二階建て住宅を建てるのと同程度です。でも、「29坪という家は狭過ぎない?」という声が聞こえて来そうですね。実際にご覧いただくとわかりますが、廊下や大きな納戸など無駄な空間を省く、高さがある勾配天井を採用する、「使いやすい」小屋裏収納をつくるなど、さまざまな工夫で、ゆったりと開放的。十分な広さです。
住宅は、小さくつくって広く住むのが理想的。建坪を小さくすれば固定資産税も毎月の高熱費もその後のメンテナンス費も抑えられます。その分を貯金して、ローンの繰り上げ返済に充てれば、退職後の生活も安泰。これこそまさに、将来を考えた家づくりではないでしょうか。 - ※この記事は「子育て情報誌 ままここっと2019年冬号」にも掲載されました。