30年先も暮らしやすい間取りとは?
今回は、私たちが考える「30年先も暮らしやすい」間取りについてのお話です。
今の状況に当てはめて暮らしやすいだけではなく、先々を見据え、年齢を重ねてからも暮らしやすい間取りとはどのようなものかをご紹介していきます。
●1階の間取りが最重要
間取りを考えるうえで、普段の生活の軸となる1階にまず重きを置くようにしましょう。
日頃行っている家事をイメージして、無駄のない、効率的な動きをするためにはどのような家事動線がよいかということを考えてみてください。
・脱衣~洗濯~物干しスペース(バスタイム~洗濯~乾燥)
・キッチン~パントリー(料理~収納)
など、何かを行う時の一連の流れの中で、不便を感じることがないよう注意してみるのがポイントです。
また、小さいお子様がいるご家族の場合は、小学校へ通うようになるまでは家族一緒に就寝するケースが多いかと思います。
この場合、リビング続きの和室など仮のスペースでもよいので1階で就寝できるようにしておくと、生活が1階で完結するようになります。
年齢を重ねてお子様が家を出た後も、2階に寝室があるより1階に寝室があった方が、ストレスフリーな生活を送ることが出来ますので、1階に寝室、もしくは可変的な部屋を設けておくことをおススメします。
●2階はフレキシブルな空間に
2階は寝室、子ども部屋など独立した空間を設けることが多いと思いますが、これらを細かく壁で仕切ってしまうと、将来的にお子様が家を出た後、物置状態になってしまうなど、有効活用できない可能性があります。
出来るだけオープンにして、ライフステージに合わせ柔軟な使い方が出来るようにイメージしましょう。
ゆとりのある広さであれば、将来的に趣味の部屋として使うもよし、子ども家族の里帰りスペースにするもよしと、可能性が広がります。
●ベランダは本当に必要?
現在の住まいでベランダを物干しスペースとして使っている場合、当たり前のようにベランダを設けてしまいがちですが、果たして本当に必要か検証してみましょう。
洗濯物を干すスペースが別に確保できていれば、必要がないかもしれません。
ベランダを設けることで定期的に掃除をする必要が出てきますし、床の防水処理は年数が経てばメンテナンスを行う必要性が出てきます。
日常的な手間や先々のコストを考えれば、余分と思われるスペースは省くのも賢い手です。
以上、「30年先も暮らしやすい」間取りを考えるうえでのポイントを3点ご紹介しました。
しかしながら、これらのポイントに沿ってすべて可変的、効率的にしなければならないというわけではありません。
「在宅勤務が増えたのでテレワークスペースは必須」
「2階の広いベランダでお布団を思いっきり干したい」
など、必要性やこだわり、あこがれの部分を家づくりに反映させ、叶えるのもとても重要な事です。
土地の形状や予算とも相談しながら、納得のいく間取りを考えることが、よりよい家づくりにつながるかと思います。
本記事がお客様の家づくりの参考となれば幸いです。