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家づくりを考え始める「きっかけ」の落とし穴

家づくりを考え始めるきっかけは人それぞれ。
人によっては年収の数倍の価格にもなる「人生で一番大きな買い物」ですから、購入する決心がついた後は夢が大きく膨らみますよね。
しかし、きっかけに縛られ過ぎてしまうと、理想の家づくりの弊害となってしまう場合もあります。
今回は家づくりを考えるうえでケアすべき「きっかけ」についてお伝えしていきたいと思います。

●今住んでいる賃貸住宅が手狭になってきた/建物に不満があるという場合
一次取得者(初めての家づくり)の方で一番多いきっかけが、「手狭になってきた」という理由です。
結婚して2人住まいだった頃は十分だった室内スペースも、第1子、第2子が誕生すると次第に手狭だなと感じるように。
賃貸住宅の更新時期が迫ってきたり、家賃の割高感が気になってきたりといくつかの要件が重なる中で、家づくりを決心するという流れはよく見受けられます。
このケースの場合に気を付けていただきたいのが、「スペースの狭さ」や「生活動線の不便さ」「収納が少ない」「結露がしやすい」など、現在住んでいる賃貸住宅の不満を解消することに主眼を置きがちになってしまうということ。
これらの不満は新築住宅を建てるなら解消されて当然のことですので、ある程度前提条件として考えることが、トータル的に満足できる家づくりにつながります。
わざわざ期待値を下げて家づくりを行う必要はない、ということですね。

また、建て替えに関しても同様です。
「冬は寒くて困る」「水回りが不便」「なんだか家の中が暗い」などなど、これらの不満は現代の新築住宅では解消されて当たり前。
より高いイメージで理想の家づくりを考えると、不満の解消を越えた満足度の高い家を建てることができるでしょう。

●お子様の進学を意識して家づくりを行う場合
将来的にお子様の学区を変えたくないという理由が主で、小学校または中学校入学を機に新築するというケースも多く見受けられます。
この場合は「土地探し」と「間取り」に注意しましょう。
まず土地探しですが、これは引っ越しから逆算してあまり短期間でスケジュールを組まないことがコツです。
建物は5か月程度の期間を見積もっておけば問題ありませんが、希望に合致する土地が出て来るかどうかはタイミング。
少し時間的に余裕を持って、早くから探し始めるのがおススメです。

間取りは今現在の家族構成のみを考えるのではなく、10年、20年先を見据えて考えることが重要です。
子育て世代に家を建て、同居していた期間はよかったものの、子どもが家を出て行った後の2階は物置状態……というのはよくある話です。
それではあまりにも子ども部屋のスペースがもったいないですよね。
今お子様が小学校に入学したタイミングであれば12年先、中学校に入学したタイミングであれば6年先には大学進学を機に一人暮らしを始める可能性があります。
2階建ての建物を検討中で、2階に寝室、子ども部屋を配するケースをお考えの場合は、あまり細かく壁で仕切らず、出来るだけオープンな設計とし、将来的には可変的に考えられるような間取りにすることをおススメします。
自分の趣味の空間にするのもよし、子ども家族の里帰りスペースとして使えるようにするのもよいでしょう。

よくある家づくりのきっかけの中で、ケアすべきものに焦点を当ててご紹介してきました。
「当てはまるかも?」
と思った方は、ぜひ一度ご紹介したポイントについて思いを巡らせてみてください。
お客様の家づくりの参考となれば幸いです。